ブログを見ていただき、ありがとうございます。
今年も残りわずかとなりますが、皆さまどんな年末をお過ごしでしょうか。
さて、誰でも一生に一回は見てみたい物、行ってみたいところなどがありますね。
私にもたくさんあります。
以前たまたま成田にて帰国された全盲のピアニスト、辻井伸行さんを見かけたことがありました。常々、一生に一回はあの優しい音色を生で聴きたいと思っていたのですが、この度、やっと辻井さんのピアノコンサートに行く機会を得ました。
本編で12曲、アンコールではなんと4曲も演奏されました。前半は辻井さんの作曲された優しいメロディーの楽曲は、解説を交えてゆったりとしたペースで演奏されました。東日本大震災の復興後の応援メッセージとして、また、イタリアトスカーナ地方の情景を思い浮かべながら作られたというピアノ曲など、聴いているすべての人を癒しの時空間に引き込んでいきました。後半は代表的なクラッシックを解説なしで澱みなく、次々とテンポアップしながら演奏されました。見えないはずの手元は躍動感に溢れ、連なる音に聴く者全ては固唾を呑んで魅了されていたに違いありません。
大谷翔平さんもそうですが、各界を牽引される方は、専門分野で秀でているだけでなく、謙虚で人格者で、小さなことに腹を立てず、人を攻撃せず、人々に勇気と感動を与え、明日への活力を与えてくれる存在の方ばかりですね。少しでも見習いたいです。
東日本大震災、コロナ、少子化問題、円安と、日本にはなかなか明るい話題が舞い降りてきません。そのような中ですが、昔と比べると日本人は弱者や多様性に寛容となり、素直に人を称賛する文化が根付いてきたと感じます。最近では当院に対する感謝のお言葉をいただく機会も増し、自分たちの真摯な姿勢に間違いはなかった、そんな気持ちになった一年でありました。クリニックを支える全スタッフ、そして私の健康を支える家内にも感謝の気持ちを表したい。
今後も歯科医療を通して、微力ながら地域の皆さんに、歯で困らないようなお手伝いを継続していきたい所存です。
来年もよろしく申し上げます。
総院長 柳沢英明