こんにちは、歯科医師の岩切です。
いよいよ梅雨本番に入り、ジメジメする時季がやってきましたね。気温差がある日が続くため体調管理には十分気をつけましょう。
さて、みなさんはTCHという言葉をご存知でしょうか。
なかなか耳にしない言葉とは思いますが、Tooth Contacting Habitの略称で”無意識に歯を接触させる癖”のことです。
口を閉じていれば ”上下の歯はくっついている”と思うかも知れませんが、普通は唇を閉じていても上下の歯は接触していません。
食事や会話の際にも歯が触れあうのは瞬間的なもので(個人差はあります)24時間で数十分程度なのです。
ところが、ストレスなどで食い縛ったり、歯ぎしりを無意識にすることで食事や会話以外の時にも上下の歯が接触している人がいます。ストレス社会の今、このような方が非常に多くみられます。
上下の歯が接触しているだけで 口を閉じる筋肉は緊張状態になり それが長時間続くと 歯や口の筋肉、顎関節が押さえつけられて顎関節症や詰め物や被せものがとれやすくなったり、最悪の場合、歯が割れることもあります。
弱い力でも長時間、歯が接触していることが問題で 接触時間を短くすることが課題となります。
もし自覚症状がある方や心配な方もお気軽にご相談くださいね。