院長はインプラントを埋入しました。
いつものように、CTスキャンで骨の状態を調べると、骨の高さと幅は十分にあり、やや骨が柔らかいこともわかりました。
計画としては、サージカルガイドを使用し、フラップレス(歯茎を切り開かない術式)でのオペとなりました。
奥歯の場合、お口が開きにくいとサージカルガイドを使用したオペが行いにくくなりますが、今回は問題なく使用ができました。
サージカルガイドを使用するメリットは、適当な感覚で行うよりも、インプラントにとって理想的な位置と方向にインプラント埋入しやすい点です。
そして、方向がずれないと安心してオペができるため、フラップレスでの術式が可能となるケースが増えます。
フラップレスの術式のメリットは、何と言っても切らないで済む点です。切らないということで、術中、術後の出血、腫れ(はれ)も最小限となります。
今回は骨が柔らかい状態でしたので、少し狭く穴を形成し、太めのインプラントを埋入しました。(青矢印)
単純な術式のため、オペはとても早く終わりますが、初期固定も良好で、神経の痺れの合併症リスクもほぼゼロでできたと思われます。
そして、今回は患者様も頑張っていただいたため、オペ時間は5分となり、今までの最短時間でオペは終了しました。