院長は、インプラント講義受講とライブオペ見学のため、鹿児島県よしどめ歯科を訪れました。今回は今年5回目の訪問です。
講義は静岡県の白鳥清人先生で、インプラント外科医から見ても見とれてしまうほど綺麗なオペをされる、日本有数の技術力をお持ちの先生です。講義内容は意外にも基本的な手技が大半でした。基本姿勢や器具の持ち方などです。これらを理想的に行うことで綺麗なオペが可能となることの重要性を話されていました。
出されるスライドは非常に綺麗で、バランスよく違和感のない、絵に描いたような治療結果が映し出されていました。審美インプラントには多大な時間や費用がかかるため、非常にたくさんの勉強が必要です。今回は審美を要求されるケースに対応できる引き出しが増やせましたので、非常に有意義でした。
一方、吉留先生のオペはいつも通りでありました。吉留先生は日本で一番インプラントを埋入されているインプラント外科医です。吉留先生のオペの特徴は早い、大胆、正確、繊細です。患者様はほぼ九州全域から来院されていますので、インプラントが必要な場所への埋入は何本であっても一日で終えます。さらなる特徴は、抜歯即時埋入即時加重です。つまり、抜歯した日にインプラントを埋入し、その日に噛める仮歯を入れるということです。
一般的には骨を造ってから6ヶ月待ち、インプラントを埋入してさらに3ヶ月、合計9ヶ月かかる治療法があっても、吉留先生はそのようなことはされず、ほぼ全ケースで即日でインプラントを埋入されていかれます。
今回も一度に7本埋入など、たくさんのインプラントが埋入されました。骨の状況は必ずしも万全ではなかったものの、困難なケースでもインプラントを確実に埋めていかれる空間バランス感覚は秀逸です。台風の中、全国から集まって来た指導医レベルのインプラント外科医たちもいつもながらの圧巻なオペを間近に見て、詳細な解説を聞き、大変参考になったと思われます。
一日も早く歯を入れたいと願う患者様への対応として学ぶものが多かったです。