院長はインプラントを埋入しました。
今日のケースは、ソケットリフトを併用したインプラント埋入でした。上の奥歯にインプラントを考えるときに、骨が不足していることが多いですが、その原因は副鼻腔です。副鼻腔は鼻から通じている空洞なので、インプラントを考えるときにこの空洞のために骨が足りなくなるケースが多くなります。
インプラントは10mm程度を入れる計画にすることが多いので、今回は4mm程度、この副鼻腔にインプラントが突き出てしまいます。そこで応用するのがソケットリフトという手技です。
ソケットリフトは、インプラントを入れる穴から器具を入れて服鼻腔の粘膜を押し上げ、骨材(黄色と緑の間)を入れてからインプラントを埋入する術式です。
黄色い線から上が服鼻腔でしたが、破ることなく服鼻腔粘膜を押し上げ、インプラントを埋入できました。(緑の部分は、粘膜が破れていないことがわかるCT画像)
使用したインプラントはスイス製のStraumann SLActiveのTapered Effectで、初期固定も良好でした。
なお、今回もサージカルガイドを使用して、歯茎を切り開かずにオペを行っており、出血の少ない処置でありました。処置時間は25分でした。