じつは、夏場も口臭はきつくなるといわれています。口臭の原因もひとつではありませんが、今回は冬場においての口臭についてかいてみました。原因となるのは乾燥です。外気だけでなく、室内の暖房の影響があります。加湿器も追いつかないほど、口の中は乾燥してしまうのです。そのことがなぜ口臭につながるのか?それは唾液の量の変化に関係しています。通常、口の中は唾液によって潤っています。唾液中には殺菌、抗菌作用をもつリゾチームなどの物質が含まれています。口の中が乾燥すれば、それらが減少して口腔内の雑菌が増殖しやすくなり、口臭がきつくなるのです。
人は多少の口臭が誰にでもありますが、要注意のにおいというのがあります。それは硫黄のような臭いです。これは、冬場だけではなく 、起床時に1番強くなります。就寝中は唾液の分泌が抑制され、自浄作用が働かず抗菌、殺菌作用が著しく低下するためです。菌は何百倍にも増えると言われています。ですから、起床時にすぐ水や白湯を飲んだりする習慣は、実は衛生的ではありません。菌を飲み込んでいるわけですから。。朝起きたら、まず口の中に溜まった唾液を吐き出して口をすすぎ、歯を磨いてから飲食というのがお勧めです。(食後も歯磨ですよ)就寝中にマスクをするのも乾燥を防ぐ方法ですが、鼻まで覆うと無意識に外してしまう方もいらっしゃるようで、いわゆる『鼻下マスク』で十分です。最後に、自分の口臭をチェックする方法です。ビニール袋に息を吐いてためて1分ほどおいてからビニール袋の中の臭いを嗅いでみてチェックします。自分が不快に思わないなら問題ないようですが、気になる場合はまず、歯科医院で診てもらってください。
最後の最後に。。歯間ブラシや糸楊枝を使用して、あまりの臭いに『うっ!』となった経験はありませんか? 歯周病が進行していない場合でも、歯間、歯肉溝のなかに歯垢がたまると口臭の原因になります。毎日は無理でも2、3日に1回でも歯間ブラシや糸楊枝、デンタルフロス等で清掃を続けると、臭いは減少してきます。歯科の定期検診の時などに、歯間ブラシ のサイズ、正しい使い方を確認して使ってみてください。