その名は関連痛!|大和市の歯医者|医療法人社団英優會

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その名は関連痛!

歯が痛くて歯科医院を受診した時に、例えば下の歯が原因で痛いと思ったの、上の歯が原因らしいといわれた。などの経験はありませんか?勘違いな場所を伝えてしまったのかな。。と気になさる必要はありません。そして、上の歯を治療、または抜歯などをしたら、下の歯の痛みが消えた❗️この様な痛みの誤認を、医学用語では関連痛と呼びます。歯の痛みだけでなく、例えば心筋梗塞の時の上腕部の痛み、内臓の痛みが腰痛に来ることもあります。最も分かりやすい例として、アイスクリーム頭痛があります。かき氷やアイスを急いで食べると、血管が膨張するとともに、喉付近の三叉神経などを刺激し、喉ではなく頭に痛みが生じる現象です。あの、キーンという感覚です。三叉神経は、脳神経の中で最大で、関連痛が最も起きやすい神経と言われています。三叉神経は、文字通り、眼神経、上顎神経、下顎神経の3つの神経に枝分かれして脳に繋がっています。そして、その支配領域を飛び越えて脳が認識することにより、痛みの錯誤が起こります。場合によっては、眼神経領域の神経の関連痛で、なんともない歯や、歯肉に痛みを感じることもあります。歯科医院では、痛みの診断を行う場合、症状の確認は、患者さんの自覚症状と、レントゲン写真などの検査データ双方から、総合的に検討し、適切な診断を心がけておりますが、関連痛によって、痛む場所の特定が中々定まらないこともあるということをご理解ください。