今回は,患者さんから質問をうけた、ホワイトスポットについてです。内容としては、ホワイトニングで,ホワイトスポット治す(目立たなくする?)ことは,可能か?というものでした。
ホワイトスポットとは,歯の表面の白濁の部分を言います。もちろん、全ての人の歯に現れるものではありません。
虫歯による初期脱灰段階、または、歯の表層のエナメル質の形成不全によって現れ,上顎の前歯に特に多くみられますが、第一大臼歯にもみられることがあります。エナメル質形成不全の場合は、エナメル質が形成される過程でカルシウムバランスが崩れ,ハイドロアパタイトの結晶構造が乱れることが原因と考えられていす。
白濁の程度も,エナメル質の表層にとどまっているものから、エナメル質のかなり深くまで及んでいるものまで、深さや大きさに違いがあります。
白濁が深い場合は、歯の色を均一にしたいとなると、やはり治療のレベルになり、歯の唇側全体を薄く削りセラミックをはりつける[ラミネートベニア]の自費治療や,歯の周りを削って被せる治療になります。
虫歯の脱灰が進み,はっきり穴が開いてしまった場合は、保険治療が適応され,部分的にプラスチックの詰め物も可能ですが、あとあと、色の変色が起こりやすい材質なので、いずれ、また色の差がでるかもしれません。
ホワイトスポットは、それ程でない場合,患者さん自身もあまり気にしていない場合は、[経過観察]の場合が多いです。
話をホワイトニングにもどしますね
結論からいいますと、ホワイトスポットは,ホワイトニングでは、消えません。
2行で終わってしまいました💦
今までホワイトニングの患者さんで,ホワイトスポットがある方がいらっしゃいましたが,ホームホワイトニングで、ゆっくり時間をかけて,多少目立たなくはなりました。完全には均一にはならない事を説明済みでしたので,納得していただけました。
それと,ホワイトニング中にホワイトスポットが出現する事があります。これは、もともと歯の表面に存在していた白斑が,ホワイトニングをした事で目立つようになったもので、ホワイトニングを継続する事で目立たなくできますし、ホワイトニング後にやはり気になったとしても、だんだんと落ち着いて目立たなくなるので、経過観察で良いと思います。
オークヒルズ歯科