歯の健康を守るためには、まずは、毎日の歯みがき・歯間清掃をしっかり行うことが基本です。
ご自身で行う基本のセルフケアと併せて、歯科医院で定期的に検診(お口のメンテナンス)を受けることで、むし歯・歯周病などのお口の病気の進行を抑えやすくなります。
定期検診の重要性については、以前、当院のブログにて、お伝えさせていただきました。
重要な歯の定期検診ですが、どのくらいの頻度(ペース)で受ければ良いのでしょうか?1年に1回?半年に1回?気になる方も多いかと思います。
今回は、歯の健康を守るために欠かせない、「歯科医院の定期検診の頻度」のお話です。
目次
■歯科医院の定期検診は、どのくらいの頻度で受ければイイ?
◎大きな問題がない場合は、3~6ヶ月に1回程度のペースで定期検診を受けることをおすすめします
気になる定期検診の頻度ですが、歯科医院の定期検診は患者様のお口の状態によって推奨される頻度が異なります。
患者様によって頻度が異なりますが、中程度以上の歯周病(歯周炎)にかかっているなどの大きな問題がない場合は、3~6ヶ月に1回程度のペースで定期検診を受けることをおすすめします。
なお、中程度以上の歯周病にかかっている方など、お口の状態によっては、1~2ヶ月に1回程度のペースで定期検診が必要になるケースも。
■歯科医院の定期検診は保険で受けられる?費用は?
◎歯科医院の定期検診は保険で受けられます
歯科医院の定期検診は保険で受けられます。国のルールによって金額が定められており、保険の定期検診は1回につき、3,000~4,000円前後が平均の費用です。
◎自費の定期検診もあります
保険のほか、歯科医院での定期検診には、自費の定期検診もあります。
自費の定期検診の費用はクリニックごとに異なります。クリニックごとに異なるため、自費の定期検診では1回につき1万円前後~それ以上の費用がかかるケースも。
自費の定期検診は、保険の定期検診のような「歯の清掃を2回に分ける」「一定期間以上、検診の期間を空ける」などの制約(国が定めるルール)がありません。
制約がないため、むし歯予防・歯周病予防・歯を綺麗にしたいなど、どんな目的でも、いつでも、受けたいときに自費の定期検診を受けられます。
■定期検診(保険・自費)で行うこと
◎歯科医師によるお口の健康状態のチェック、および、歯科衛生士による歯のクリーニングを行います。
歯科医院の定期検診(保険・自費)では、主に、以下の2点を行います。
なお、国が定めるルール上、保険の定期検診では、2回に分けての検診・歯のクリーニングが必要になることが多いです。
[歯科医院の定期検診で行うこと]
1.歯科医師によるお口の健康状態のチェック(&(必要な場合)レントゲン検査)
保険・自費 共通
歯科医師が患者様のお口の中を見て、むし歯・歯周病の有無やお口の異常がないかを確認します。
目視での確認に加え、むし歯・歯周病やお口の異常が見られる場合は、患者様のご同意を得た上でレントゲン検査を実施し、口腔内の状態を詳しく調べます。
2.歯科衛生士による歯のクリーニング(歯石取り&歯のクリーニング)
保険(歯石取り&PTC(簡易的な歯のクリーニング))
歯科医院の定期検診では、歯科医師によるお口の状態のチェックと併せて、歯科衛生士による歯石取り&歯のクリーニングも行います。
歯のクリーニングについては、保険の場合は、以下のような清掃器具を用いる簡易的な歯のクリーニング(PTC)になります。
[PTCで用いる清掃器具]
- スケーラー(ハンドスケーラー、超音波スケーラー)
- 歯ブラシ
- フロス
- 研磨剤
- ポリッシングブラシ
簡易的ではありますが、保険のPTCによるクリーニングでは、ご自身では落とし切れない歯垢を中心に、歯の汚れを除去していきます。
自費(歯石取り&PMTC(専用の機械を用いる歯のクリーニング))
自費の場合は、PMTCという歯のクリーニングを行います。
簡易的な清掃のPTCと異なり、専用の機械を用い、徹底的にバイオフィルム(歯垢の膜)を除去する点がPMTCの特徴です。
[PMTCで用いる清掃器具]
- スケーラー(ハンドスケーラー、超音波スケーラー)
- ラバーカップ
- ラバーチップ
- 研磨剤
- ポリッシングブラシ
【毎日のセルフケア&歯科医院の定期検診でお口の健康を守りましょう】
当院では、保険の定期検診に加え、自費の定期検診も行っています。定期検診をご希望の方は、お気軽にご予約・お申し出ください。
食べ物を噛んだり、発音を助けてくれる、かけがえのない、歯。
歯を長持ちさせ、お口の健康を守るために、毎日のセルフケアをしっかり行い、併せて、歯科医院で定期検診を受けましょう。