むし歯・歯周病などで歯を失った場合の歯の補い方 どんな治療方法があるの?インプラントの費用は?|大和市の歯医者|オークヒルズ歯科・やなぎさわ歯科

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むし歯・歯周病などで歯を失った場合の歯の補い方 どんな治療方法があるの?インプラントの費用は?


食べ物を噛み、発音するために欠かせない、私たちの歯。


大切な歯ですが、むし歯・歯周病、歯根破折などで歯を失ってしまうケースも。


歯を失った場合は、以下のような補綴治療(ほてつちりょう)により、失われた歯の噛む機能と見た目の回復にアプローチできます。


[歯を失った場合に行う、主な補綴治療の種類]


  • インプラント

  • ブリッジ

  • 入れ歯(部分入れ歯、総入れ歯)


インプラント治療にかかるおおよその費用は、以前、ブログにてお話をさせていただきました。


今回は、歯を失った場合の補綴治療について、それぞれの治療方法の特徴やメリット・デメリットをご紹介します。


■インプラント


平均費用


自費:1本30~55万円程度


◎顎の骨に人工歯根を埋め入れる治療法です

インプラントとは、顎の骨(歯を支えている歯槽骨)に人工歯根(インプラント体)を埋め入れ、機能面・審美面からも人気の治療法です。


◎インプラントのメリット・デメリット

[メリット]


  • 安定性が高い(噛む力を80~90%程度、回復可能)

  • ほかの歯を傷つけない

  • 毎日、お手入れのために取り外す必要がない

  • 発音しやすい

  • 自然な白さの歯に近づけられる(高透光性セラミック製の人工歯の場合)

  • ブリッジ・入れ歯と比べて、顎の骨の吸収が起きにくい


[デメリット]


  • 外科的な手術が必要

  • 外科的な手術にともない、細菌感染のリスクが存在する

  • 原則として、自費診療のため、費用が大きくなる(※)

  • ケア(セルフケア+定期検診)を怠ると、歯周病の一種であるインプラント周囲炎を発症する可能性がある


(※)先天性の無歯症など、国が指定する疾患に該当する場合は、

保険でインプラント治療を行えるケースがあります。


■ブリッジ


平均費用


保険:1本1万5千~3万円程度

自費:1本5~20万円程度


◎残っている歯に連結した人工歯ブリッジをかぶせます

ブリッジとは、失った箇所の両隣(または片方)の歯を支えとして、連結した人工歯ブリッジをかぶせる治療法です。


◎ブリッジのメリット・デメリット

[メリット]


  • 外科的な手術は不要

  • そこそこ、安定性が高い(噛む力を60~80%程度、回復可能)

  • 保険が利き、インプラントと比べると安価に歯を補える

  • 毎日、お手入れのために取り外す必要がない


[デメリット]


  • 被せ物をするときに歯を削るため、歯の寿命が縮まる可能性がある

  • 人工歯根がなく、噛む刺激が不足しがちになり、失った箇所の顎の骨が吸収しやすい

  • 被せ物と歯ぐきの境目や人工歯の底の汚れを落としにくい

  • 白く浮いたような不自然な見た目になることがある(保険のレジン製ブリッジの場合)


■入れ歯(部分入れ歯、総入れ歯)


平均費用


<部分入れ歯>

保険:1本5,000~1万円程度

自費:1本10~50万円程度


<総入れ歯>

保険:片顎1万~1万5,000円程度

自費:片顎40~100万円程度


◎金具や口腔内の粘膜で義歯を支えます

入れ歯とは、金具や口腔内の粘膜で義歯(ぎし:入れ歯)を支える治療法です。


部分入れ歯は、残っている歯にクラスプと呼ばれる金具をかけて使用します。

総入れ歯は、顎や歯ぐきの粘膜で義歯を支えて使用します。


(※)保険の入れ歯の方式です。自費の入れ歯は、

保険とは異なる方式の物もあります。


◎入れ歯のメリット・デメリット

[メリット]


  • 外科的な手術は不要

  • 歯を削らず、歯を補える

  • 保険が利き、インプラントと比べると安価に歯を補える


[デメリット]


  • インプラントやブリッジと比べて、安定性が低い(保険の部分入れ歯の噛む力の回復率は30~40%程度、保険の総入れ歯の噛む力の回復率は10~20%程度)

  • ずれたり外れることがある

  • 人工歯根がなく、噛む刺激が不足しがちになり、失った箇所の顎の骨が吸収しやすい

  • 毎日、入れ歯を取り外して洗う必要がある

  • 部分入れ歯の場合、噛むことで金具をかけた歯に負荷がかかり、歯の寿命が縮む可能性がある

  • 白く浮いたような不自然な見た目になることがある(保険のレジン製入れ歯の場合)


(※)上記の補綴治療の噛む力の回復率は目安の数値です。

上記以下の回復率になるケースもあります。


【しっかり噛めない方、失った歯の治療方法でお悩みの方は、お気軽にご相談ください】


失った歯を補う治療は、インプラントがおすすめです。


外科的な手術が必要ですが、人工歯根に基づき、インプラントは高い安定性を持ちます。


顎の骨に埋め入れた人工歯根は、生体現象によって顎の骨と強固に結合します。インプラント治療後は、硬い物や弾力のあるお肉などもしっかり噛んでお食事を楽しめるようになります。また、インプラントには、ほかの歯を傷つけないメリットも。


今回は、歯を失った場合の補綴治療について、お話をさせていただきました。


歯の状態が悪くしっかり噛めない方、失った歯の治療方法でお悩みの方は、当院までお気軽にご相談ください。



医療法人社団 英優會
歯科医師
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