皆さまこんにちは。歯科衛生士の川崎です。

花粉症の方はつらい季節ですね。皆さまお元気でいらっしゃいますでしょうか。

 さて、ギネスブックに認定されている『人類史上最も感染者の多い感染症』とは何でしょうか？

 花粉症だと思いますか？答えは「歯周病」です。

歯周病はギネスブックに

『全世界で最も患者が多い病気は歯周病である。地球上を見渡しても、この病気に冒されていない人間は数えるほどしかいない。』
と載っています。

日本も例外ではなく、程度の差はありますが成人の約８割が歯周病だと言われていて、４０歳以降に歯を失う大きな原因になっています。

歯を失う原因の１位は、虫歯ではなくて、歯周病です。

 
歯周病は、細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患です。

歯と歯肉の境目（歯肉溝）の清掃が行き届かないと、そこに多くの細菌が停滞し歯肉に炎症が起きて赤くなったり、腫れたりします。

痛みはほとんどの場合なく、歯周病が進行していてもご自分では気がつかないことが多いのです。

そして、進行すると歯周ポケットと呼ばれる歯と歯肉の境目が深くなり、歯を支える土台である歯槽骨が溶けて歯がグラグラと動くようになり、最後は抜けてしまうか、抜歯をしなければならなくなります。

歯を家に例えると、虫歯は補修工事で治すことができますが、歯周病は土台から崩れていく地盤沈下のようなものです。

しかも広範囲にわたる場合が多いのです。
歯が健康であろうと関係なくダメになってしまいます。

歯周病は、予防、そして治療することができます。

大切なのは予防、診断、治療、そしてメインテナンスです。

まず、歯周病の原因は歯垢(プラーク)ですから、それを溜めない、増やさないことが基本です。

そのためには正しい歯ブラシの方法を毎日実行することです。歯の表面を歯垢のない清潔な状態にしておく事が何より大切なことです。

しかしご自分での歯ブラシで完全に歯垢を落とすことはできません。

歯科医院での専門的なクリーニングでは歯肉の中まで入っている歯石や歯垢を取り除き、炎症を引き起こす細菌を徹底的に除去します。

歯科医院で専門的なクリーニングなどのメインテナンスを定期的に受けていただくことがとても大切です。

皆さまのご来院をお待ちしております。

 
最後までお読みいただき、ありがとうございました。