癒合歯に起こる3つのリスクと対応策|大和市の歯医者|医療法人社団英優會

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癒合歯に起こる3つのリスクと対応策

癒合歯とは本来1本ずつ生えて来る歯が2本くっついて生えてしまう歯を言います。

癒合歯は乳歯に多く、乳歯では3~4%、永久歯では0.3%とまれです。

癒合歯の原因ははっきりと解明されていませんが胎児の時に乳歯の芽が作られその時にくっついてそのまま発育してしまったという説が一般的です。

 

《癒合歯のリスク》

①生えて来る永久歯の数が少ない可能性がある

 

永久歯の生え変わり時期に癒合歯がうまく吸収されず自然に抜けるのが難しいことがある

 

③癒合している境目は溝になっているのでプラーク(歯垢)がたまりやすく虫歯になりやすい

 

 

《癒合歯の対応策》

癒合歯自体に問題はありません。

乳幼児の段階で無理にレントゲンを撮ることや治療は必要ありません。

 

⚫︎永久歯の生え変わりが開始する5~6歳頃にレントゲンを撮って永久歯の有無を確認し、歯の数によって起こりうる噛み合わせや歯並びのリスクを踏まえて経過を観察する

 

⚫︎生え変わりの時期にレントゲンで癒合歯の根の吸収状態を確認して必要があれば癒合歯の抜歯をする。

 

⚫︎癒合歯の境目をシーラント(プラスチックで溝をコーティングする)をして虫歯のリスクを下げる。

1人で座れるようになれば削ったり痛みの出る処置ではないので治療は可能です。

 

⚫︎定期的なフッ素塗布と歯磨きのケア

 

 

検診でお子さんが癒合歯と診断されたら、お母さんは心配になりますよね。

後から生えて来る永久歯に問題が出ることがありますので、生え変わりの時期には必ず歯医者さんでの検診をおすすめします。