こんにちは
大和市鶴間、オークヒルズ歯科の西村です。
連日暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしですか?
摂食・嚥下とは、食べ物を認識してから、口を経由して胃の中へ送り込む、一連の動作のことです。
摂食嚥下障害を起こすと、飲食ができないことにより栄養状態が低下する低栄養や脱水を引き起こしたり、食べ物が気道に入ることによる誤嚥性肺炎、窒息や飲食ができないことによる”食べる楽しみ”を失ってしまうことによるQOL(クオリティオブライフ:生活の質)の低下などが、問題点として挙がってきます。
特に高齢者の方の場合は
・加齢とともに歯が欠損する
・舌の運動機能が低下する
・咀嚼(そしゃく)能力が低下する
・唾液の分泌が低下する
・口腔感覚の鈍くなる
・咽頭への食べ物の送り込みが遅くなる
などの機能的な変化により、摂食嚥下障害を起こしやすくなります。
次のようなことが増えたら、摂食嚥下障害を疑ってみましょう。
・食事中によくむせる
・以前はむせなかったのに、時々むせるようになった
・食べ物がのどにつかえる感じがする
・むせやすい食べ物を避けている
・食べ物をお茶や味噌汁などで飲み込むことが多い
・飲み込んだ後も、口の中に食べ物が残っている
加齢によって口腔機能が衰えることを「オーラルフレイル」(フレイルとは健康と要介護の中間地点のこと)と呼びますが、その兆候は上記のような事象です。
口腔機能の衰えが、全身への負の連鎖を生むことになります。オーラルフレイルは体全体の衰えにリンクしているのです。
摂食・嚥下の機能と深く関係しているのが舌の運動機能です。舌圧の低い人は、食事の際にむせるなどして食べ物をうまく摂取できず、結果として体内に栄養を十分取り入れることができないため低栄養に陥る危険性が考えられます。
低栄養を予防するためには、全身の筋力強化と同様に、舌に対するリハビリテーション訓練等が必要となることもあります。
英優會では舌圧測定器を新たに導入し、舌機能検査を行っております。
気になる方はご相談ください。