大和市鶴間、オークヒルズ歯科の西村です。
お子様の口臭を気にされる親御さんが結構いるようです。「子どもで口臭!?」と思う方もいるかもしれませんが、子どもにも口臭はあって、大人の口臭とは原因が違うこともあります。歯みがきは毎回きちんとしているのに子どもの口が臭う…保護者としては不安を感じるところですよね。
子どもの口臭の大きな原因の一つが口呼吸。鼻づまりなどで口で呼吸をすることで口の中が乾燥し、唾液による自浄作用が低下して、それが口臭の原因になるのです。口が乾いていないときは唾液が口臭の元となる菌の増殖を抑えてくれています。「子どもの口が臭いな…」と思ったら、子どもがふだん口呼吸していないか観察してみてください。口呼吸している場合は、意識して口を閉じるようにして鼻呼吸するように促してあげましょう。また、ふだんから唾液が出やすくなるように食事の際によく噛んで食べることが大切で、よく噛むことで唾液腺が刺激されて唾液が出やすくなります。
また、子どもの口呼吸は鼻づまりが原因のこともありますが、しかし、実は舌や口のまわりの筋肉がしっかりと発達していないことが原因ということもあります。それで、ぽかんと口を開けた状態になり口呼吸が癖になっている場合も。口の周りの筋肉を鍛えて、鼻呼吸へ転換させてあげましょう。口が乾燥しなくなると、虫歯や歯肉炎のリスクが低くなり、口臭も少なくなります。
口の周りの筋肉を鍛えるトレーニングはいろいろありますが、その一つに、口を大きく開けて「あ・い・う・え・お」とゆっくり発音したり、口を閉じて上唇だけをふくらませる、などがあります。どちらも簡単なので、家族でトレーニングするのもいいですね。口呼吸によるドライマウスだけでなく、顔のしわやたるみの防止にも有効です(^^)
もちろん歯みがき不足や虫歯が口臭の原因になっていることも考えられます。口臭の原因もちゃんと見極めて対処してあげられるといいですね。