子どもの歯の変色|大和市の歯医者|医療法人社団英優會

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子どもの歯の変色

こんにちは 歯科医師の西村です。

乳歯や永久歯の一部が白・黄・茶に変色したり、表面が欠けたりすることがあります。

それは「エナメル質形成不全」といって、歯が生えた直後から見られる生まれつきの変色かも知れません。

エナメル質は歯の表面を覆ってる部分で、ヒトの体で一番硬い組織ですが、エナメル質形成不全が起こると歯質が弱くなり、むし歯になりやすくなってしまいます。重度の場合は、エナメル質の表面に環状のくぼみ、不規則なクレーターなどが生じ、エナメル質の大部分が形成されないこともあります。

小児歯科学会の調査では、軽度も含めると小学1~2年の5人に1人がエナメル質形成不全とのこと。6才臼歯と前歯に発症しやすいと言われています。

原因としては遺伝性要因や生活習慣、外傷などさまざま考えられますが、どれも確証は得られていないようです。

変色がある部分のエナメル質は粗く、汚れやすいため丁寧なブラッシングが欠かせません。むし歯を予防するにはフッ素入りの歯磨剤を使ったり(ホームケア)、歯科医院での定期的なクリーニングと高濃度フッ素塗布(プロフェッショナルケア)も大切です。

子どもの歯の色が気になったときは、一度ご相談ください。