こんにちは。歯科医師の岩切です。
皆様、矯正=若者のイメージが少なからずあると思います。
果たして中高年になってから歯列矯正をしても間に合うのだろうか。 そう思う方も多いと思います。
結論から言うと矯正することは可能です。
ただ、10代や20代とは異なり、矯正の目的が、現存する歯をいかに延命させるか、一生自分の歯で噛むことができるか、という点に変わってきます。
場合によっては、残せない歯も出てくるため、残った歯でお口の中を清潔に保てるように環境を整えていくこともあります。
一方、歯や骨の状態によっては矯正できない場合もあります。
歯列矯正は、長期間一定の弱い力をかけ続けて骨を変化させることで、少しずつ歯を動かして歪みを解消していきます。
そのため土台となる骨(歯槽骨)の状態がよくないと、圧力をかけられないケースや、逆に歯の寿命を短くする恐れもあります。
ただ、矯正が必要な歯は、見方を変えれば『放置しておけばいつかは抜けてしまう歯』とも言えます。
それならばダメ元で矯正にチャレンジして、歯の延命に成功された中高年の方もいらっしゃいます。
矯正治療は、2年近くに及ぶ場合もあるので、最初に担当医とメリットとリスクをよく話し合ってから治療に臨むことが大切です。
お気軽にご相談下さい。