帯状疱疹性歯痛|大和市の歯医者|オークヒルズ歯科・やなぎさわ歯科

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帯状疱疹性歯痛

以前、こちらに関連痛について書かせていただきましたが、先日ふと思い立ち、帯状疱疹と歯痛についてしらべたところ、やはりありました。

恥ずかしいはなしですが、帯状疱疹性歯痛と言う名称は初めてでした。

帯状疱疹とは、子供の頃にかかることの多い水ぼうそう(水痘症)がなおった後、水痘ウイルスが、三叉神経や脊髄神経の神経節に潜伏し、それが長い期間を経て病気やストレス、抵抗力の低下をきっかけに再び活動を始め、神経を伝わって皮膚に症状が現れる疾患です。背中など胴体が好発部位ですが、顔面、頸部にも比較的多く発生します。

顔面部の発生は、主に三叉神経(目の下、上顎、下顎)に沿って生じますが、この時激しい歯の痛みを伴うことが、あります。これが、帯状疱疹性歯痛と呼ばれるもので、歯が原因ではなく歯の痛みの錯覚として引き起こされます。

口腔内に水疱が形成されていれば、帯状疱疹を疑うこともできますが、そのような症状が無い場合、診断はとても困難です。よって、待機的診断(経過観察)とするなど、慎重な判断が必要とされます。

通常、この強い痛みが出た翌日位に、顔面に帯状疱疹の発疹が現れます。

帯状疱疹の出現で、歯の治療継続が困難になり、中断を余儀なくされる事もしばしばあります。初期の段階なら、抗ウイルス剤の服用が効果的ですが、激しい痛みが出た段階では、効き目が出にくい事もあるそうです。

歯に原因がなくても、歯髄炎と同様の痛みが出ることが一般的ですが、帯状疱疹と同時に、痛んでもおかしくない歯に痛みが出ている場合もあるので、その場合、帯状疱疹の治療後に継続して歯の治療が必要です。

帯状疱疹の予防には、疲れ、ストレスを溜めないことなど、健康に留意し規則正しい生活を(なるべく)心掛けましょう。歯科の🦷検診も、忘れずに。 

ちなみに、帯状疱疹は水疱瘡に罹った人には感染しませんが、罹ったことがない場合には水疱瘡として感染することがあるそうです。

発症し易い年齢は、50代頃からと言われ70代がもっとも多いそうです。

ただし、水疱瘡に罹ったことがないお子様や妊婦の方も接触しないように注意が必要です。