喫煙していると歯周病に罹りやすく、重症化しやすくなると言われています。その理由をいくつか挙げます。
①血管収縮
タバコに含まれているニコチンは血管収縮作用があるので、歯周組織の血流が悪くなり、酸素や栄養を十分に行き渡れなくします。
②歯茎の硬化
ニコチンや一酸化炭素によって、歯茎が硬くゴツゴツした状態になります。そのため出血や発赤などの炎症が現れにくく、症状が進行していても分かりづらいです。
③唾液の減少
唾液には、タバコの有害物質を中和する作用や細菌の繁殖を抑える作用がありますが、喫煙により唾液の量は減少し、歯垢や歯石などが付きやすくなります。
④免疫力の低下
喫煙することで、細菌を捕食する白血球の機能が50%も弱まり、細菌に対する防御機能が低下します。
以上の4つだけでなく、タバコには様々な悪影響があります。
禁煙することで歯周病のリスクが低下し、歯の喪失を防ぐことができます。また、全身の病気に罹るリスクも低下するので、健康な生活を送るためにも、禁煙を始めることが大切です。