口呼吸について|大和市の歯医者|医療法人社団英優會

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口呼吸について

残暑厳しい今日このごろですが、皆様 いかがお過ごしでしょうか?

歯科医師の田宮です。

普段の何気ない時に、お口は閉じていますか?

近年、”お口がポカンと開いている”子供の患者さんが来院されることが増えているよう感じています。

いわゆる”お口ポカン”(口唇閉鎖不全)は、口呼吸の1つの特徴で注意が必要です。普段鼻呼吸を行う際には、通常は口唇は閉じていますが、成長発育期に口唇を閉じていない状態が長ければ、口の周りの筋肉などが緩んで、歯並びや嚙み合わせ、顔貌などに悪影響を与えることがあります。また、口蓋扁桃の肥大化や感染症にかかりやすくなるともいわれています。

口呼吸には、まず鼻炎や咽頭扁桃肥大などの影響で鼻が詰まり、鼻呼吸が難しい状態の鼻性口呼吸があります。この場合は、耳鼻科での治療により鼻閉を改善することが必要になります。

次に、歯列不正や不正咬合などの影響で口唇閉鎖が困難な歯性口呼吸があります。この場合は、歯列矯正などのよる歯列の形態や咬合の改善などが優先されます。

最後に、鼻閉や歯列形態、咬合状態に異常がないにもかかわらず、習慣的に口唇を閉鎖しないで無意識に口で呼吸をしている習慣性口呼吸があります。この場合は、口腔筋機能療法の一部の口唇閉鎖訓練などのより改善が可能になります。

いずれにせよ、お子様の”お口ポカン”は、その原因により対応が変わってきますので、何か心配なことがありましたら、気軽にご相談ください。お待ちしております。