味覚障害|大和市の歯医者|医療法人社団英優會

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味覚障害

こんにちは。歯科医師の田宮です。

気候もだいぶ暖かくなり、春めいてまいりました。春の訪れとともに花粉症もやってきてしまいましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?

最近では、コロナのマスク着用などの緩和の話もでておりますが、今回は、以前にコロナ感染の後遺症としても聞かれたことがある「味覚障害」についてお話させて頂きます。

味覚障害と聞くと、まず コロナの後遺症を思い出すかたが多いかと思いますが、以前は「味を感じにくくなった」という味覚の変化は、高齢者で多くみられる口腔症状の一つでした。

原因としては、唾液分泌低下を生じさせる薬剤の影響などが考えられています。降圧剤や睡眠剤などを長期連用していると唾液の量が低下して、味覚の感覚が低下しやすくなります。

舌の味蕾にある味細胞は、水に溶ける物しか感じないため、味分子が溶ける唾液が少ないと味覚低下をきたすようになります。その為、口腔乾燥が見られる場合や薬剤の副作用で唾液低下が生じている場合は注意が必要になります。

また、睡眠剤やいわゆる安定剤、鎮痛剤など感覚を低下させる薬剤の影響も大きく、これらは、味覚神経の神経伝導の低下をきたします。更に、味覚神経におけるウィルスの急激な増殖も神経伝達の低下に関連します。それが、新型コロナウィルスやヘルペスウイルスで味覚障害が生じやすくなるのです。

その他、血液中の亜鉛の低下も影響していると言われています。

自覚しにくかもしれませんが、なるべく 口腔内が乾燥しないようにまめに水分補給をしたり、うがいをしたりするのが予防になります。

夜間、口を開けて寝ていて口腔内が乾燥する方や、今の時期ですと花粉症の影響による鼻閉で口呼吸になる方は注意が必要ですので、歯科や耳鼻科でご相談いただくと良いかと思います。

何か、ご心配なことがございましたら、気軽にお声掛けください。