人工歯根に基づく、高い安定性を持つインプラント。
現在、インプラントの人工歯はセラミック製が一般的です。
なぜ、インプラントの人工歯にはセラミックが用いられているのでしょうか?
今回は、人工歯の材料として普及している「セラミック」の特性をご紹介します。
目次
①強度が高い
◎ジルコニアセラミックは強度が高く、人工歯の割れ・欠けが起きにくいです
現在、インプラントの人工歯の素材にはジルコニアセラミックを用いる歯科医院が多くなってきています。
ジルコニアは非常に強度が高く(1,000MPa前後)、人工歯の割れ・欠けが起きにくいです。
[強度の高さ]
-
歯のエナメル質:80~90MPa前後
-
金銀パラジウム合金(保険の銀歯の素材):650~800MPa前後
ジルコニアは金属(銀歯)と同程度~金属以上の強度を持ちます。強度の高さから、ジルコニアは「白い金属」という呼び名も。
②自然な白さの歯に近づけやすい
◎透明度が高いセラミック製の人工歯 自然な白さの歯に近づけられます
近年の歯科治療においては、ポーセレン、e-max、高透光性ジルコニアなど、光を透しやすく審美性が高いセラミックが登場・普及しています(※)。
(※)クリニックごとに、取り扱うセラミックの種類が異なります。
光を透しやすく透明度が高いセラミック製の人工歯により、自然な白さの歯に近づけることが可能です(※)。
(※)ハイブリッドレジン、従来型ジルコニアなど、
歯の白さの再現性に劣るセラミックもあります。
③生体親和性が高く、身体に馴染みやすい
◎人工歯のほか、人工関節などの医療用の素材にもセラミックが用いられています
セラミックは生体親和性が高く、身体に馴染みやすいです。
歯科治療における人工歯のほか、人工関節などの医療用の素材にもセラミックが用いられています。
④金属アレルギーを起こす心配がない
セラミックは非金属です。非金属のため、金属アレルギーを起こす心配がありません。
金属アレルギーが心配な方でも安心してお使いいただけます。
⑤経年劣化を起こしにくい
セラミックは吸水性が低く、経年劣化を起こしにくいです(※)。
(※)ハイブリッドレジンなど、吸水性が高く
経年劣化を起こしやすいセラミックもあります。
⑥変色・着色しにくい
◎表面がつるんとしており、変色・着色しにくいです
セラミックは表面がつるんとしており、汚れがつきにくい特性を持ちます。そのため、セラミック製の人工歯は変色・着色しにくいです(※)。
しかし、セラミック製の人工歯の美しさを長く保つためには、毎日のセルフケア+歯科医院で受ける定期メンテナンスが重要になります。
(※)ハイブリッドレジンなど、吸水性が高く
変色・着色しやすいセラミックもあります。
■ご選択の際に気をつけたいセラミックの種類も
インプラントの人工歯のセラミックには、以下のようなバリエーションもあります。
◎ハイブリッドレジン
レジン(プラスチック樹脂)とセラミックをミックスした素材です。
通常のセラミックと比べ、安価なメリットがあります。安価な一方、レジンを混ぜているため、人工歯の経年劣化や変色・着色が起きやすいです。
◎メタルボンド
金属製の土台(フレーム)の表面にセラミックを盛り付けた人工歯です。
表面がセラミックのため審美性もあり、フレームが金属製のため丈夫な素材です。
ただし、金属を使用しているため、金属アレルギーを起こす可能性がある点には注意が必要です。
【それぞれの患者様に適したセラミックをご提案いたします】
今回は、インプラントの人工歯に用いられている「セラミック」の特徴をご紹介させていただきました。
当院でもフルジルコニアの人工歯、セラミックの人工歯をご用意しており、患者様にとって適切なものをご提案しております。
– インプラント治療の無料カウンセリングを実施中です –
当院では、世界最大のインプラント学会であるICOI国際インプラント学会指導医・認定医による、精度を高めたインプラント治療を行っています。
これまでに培ってきた経験を基に、骨造成が必要な難症例にも対応しています。
「失った歯の治療方法で迷っている」
「インプラント治療をどこで受ければイイのかわからない」
など、失った歯の治療方法やインプラントの治療院選びでお困りの方はお気軽にご相談ください。相談費は無料です。カウンセリングはお電話、または、WEBよりご予約いただけます。
カウンセリングでは、患者様のお悩み・ご希望をしっかりとお伺いします。お話をお伺いした上で、インプラントの治療内容・費用について、丁寧にわかりやすくご説明をさせていただきます。