口の渇きが気になる方へ
~オーラルフレイルのサインかもしれません~
こんにちは 歯科衛生士の内山です。先日、定期検診で来院された患者さんから「最近、口の渇きが気になるんです」というご相談を受けました。
すでに内科や、耳鼻科などを受診されており、特に病気などの異常は見つからなかったそうですが、以前より口の中が乾く感じが続いているとのことでした。
口の渇きは、薬の副作用や全身疾患が原因となる場合もありますが、検査で異常が見つからない場合には、加齢による変化やストレス、生活習慣、ホルモンバランスの変化などが関係していることもあります。
また、無意識の口呼吸もお口の乾燥を引き起こす原因の一つです。
唾液には、お口の中を潤すだけでなく、細菌の増殖を抑えたり、虫歯や歯周病を予防したりする大切な役割があります。そのため、唾液の分泌が減ると、お口の中の環境が悪化しやすくなります。
そこで患者さんには、
・鼻呼吸を意識する
・唾液腺マッサージを行う
・よく噛んで食事をする
・会話や音読などで口を積極的に動かす
・こまめな水分補給を心がける
といったセルフケアについてお話ししました。
実は、このような「口の渇き」は、近年注目されている『オーラルフレイル』の初期症状の一つとして現れることがあります。
オーラルフレイルとは、お口の機能が少しずつ低下していく状態のことです。
例えば、
・口が乾きやすい
・食べこぼしが増えた
・硬いものを避けるようになった
・むせることが増えた
・滑舌が悪くなった
といった症状がみられることがあります。
こうした変化は小さなものですが、放置すると噛む力や飲み込む力の低下につながり、食事量の減少や低栄養、さらには全身の筋力低下を招く可能性があります。
そのため、オーラルフレイルは早期発見・早期対応がとても重要です。
「年齢のせいだから仕方ない」と思っていても、お口の機能低下は適切なケアやトレーニングによって改善や予防が期待できます。
口の渇きや食べにくさなど、お口のちょっとした変化は身体からのサインかもしれません。
気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。当院では歯や歯ぐきだけでなく、お口の機能についても確認しながら皆さまのお口の健康をサポートしています。